授業内容
専門基礎科目
経営学部では経営学科・国際経営学科ともに基本簿記を必修科目としています。 また、経営学,会計・ファイナンス,マーケティングに関する基礎科目を幅広く履修することを求めています。
- 現代経営管理論
- アメリカにおける経営管理論の代表的な理論を取り上げて、これまで経営者や経営学者たちがどのような考えで企業経営の問題に取り組み、解決しようとしてきたかを学習します。具体的には生成期の管理論から、人間関係論、モチベーション論、リーダーシップ論、意思決定論、コンティンジェシー理論などを紹介し、その内容を検討し、これからの経営管理のあり方を考えます。
- 生産管理論
- 生産管理論の骨格を示すため、技術的発展の歴史とヨーロッパ、アメリカなどでの生産管理の展開過程を踏まえ、日本企業での生産管理の特徴を明らかにすることを課題としています。現在進んでいるインダストリー4.0、日本企業の海外進出など、これからの日本企業の展開を想定し、これからの日本的生産管理の方法や課題を検討していきます。
- ワーク・ライフ・バランス論
- わが国の労働時間管理・労働実態とその特殊性を知り、ワーク・ライフ・バランスの必要性とワーク・ライフ・バランス社会実現のための課題について理解します。
- 経営分析論
- 現代企業の経営活動と労働の実態を分析します。その方法として企業が公表する連結財務諸表や個別財務諸表をもとにして経営分析の諸比率を計算します。その際、現実の企業を数社取り上げてケーススタディーにより経営分析をします。
- 管理会計
- 管理会計とは、企業などの組織内部で活用される会計です。企業としての目標を達成するためには、経営者は、企業内の各部門が企業全体の目標達成に貢献するようにコントロールする必要があります。そのために、各部門に目標を設定し、目標達成のために使えるお金を渡し、目標が達成できたか評価します。また部門内では、いかに少ない費用で製品開発、製造、販売を行い、目標を達成するかが検討されます。このように、企業の目標達成のための活動のあらゆる場面で会計情報が活用されており、これらはすべて管理会計のテーマなのです。講義では、こうしたテーマについて学習します。
- 企業財務論
- この講義では、企業における資金の調達、運用および分配について考えます。ビジネスにおいて、資金をどこから調達し、どのように運用するか、そして獲得した利益をどのように分配するかは、基本的かつ重要な問題です。これらの側面から、経営の収益性と効率性を高め、企業価値を向上させる方法を探るのが企業財務論(コーポレート・ファイナンス)です。講義では、投資の意思決定方法、企業の最適資本構成、資本コストの決定メカニズムなどについて、基礎的事項を段階的に学習します。
- 財務会計論
- 財務会計は、企業の経営活動や経済取引について、定期的(四半期、半期、年度末)に取引記録を止めてその間の業績の変化や、財産の変動などを報告書(計算書)にまとめて、企業の出資者である株主に報告するまでの体系(システム)をいいます。こうした内容の財務会計は、会社法、金融商品取引法、税法、企業会計基準といった法律や社会的規則などにより強制力を受けるものであり、企業とりわけ上場企業は必ず定期的な決算期に上述のような報告書(計算書)を作成し、公認会計士の監査を受けなければなりません。こうした内容にかかわる諸問題を、講義では学習します。
- 非営利組織体会計論
- いくつかの非営利組織体の会計を取り上げ、非営利組織体の抱える経営上の問題点を考えます。利益の獲得を目的としない非営利組織体のさまざまな改革の意義と目的を考察することにより、企業経営の考察にも役立てます。
- マーケティング論
- マーケティングは顧客の創造と消費者満足の追求を中心とする活動です。具体的には、消費者ニーズの把握、商品開発、効率的で迅速な流通システム、小売店での品揃えや接客サービス、適正な価格設定、広告を中心とするコミュニケーション活動などが含まれます。現代マーケティングは、病院、学校、図書館、役所などの非営利組織にまで波及しています。企業ないし非営利組織と生活者を「交換」で結ぶ橋渡し役であり、市場の諸問題を創意工夫で解決し、組織の発展と生活の向上をめざすマーケティングの理論と活動について学習します。
- マーケティング戦略論
- マーケティング戦略論では、実社会において長らく実施されてきたマーケティングの代表的な概念や分析手法について扱います。いずれの手法も企業・組織ではあらかじめ設定された実現すべき目標のもとに戦略的に実施されていることを意識して、日々変化する市場環境に対応できる戦略性や分析能力を育むことを目的とします。これはマーケティングの実施に不可欠な高度な専門性の獲得につながります。
- 消費者行動論
- 消費者に視点をあて、その行動要因とメカニズムを解明。消費は、経済の発展を支える大きな力となっており、基本的な消費者行動のプロセスや分析を通じて、消費者行動を理解します。
- 国際経営論
- 企業の国際化・多国籍化についての理論と、国際化を果たした日本企業の海外直接投資に関する研究に取り組みます。企業の国際的行動に関する深層メカニズムの理解を目的としています。
- 国際マーケティング論
- 国際マーケティング戦略の構築に焦点を当て、その基本概念、環境への影響、戦略策定、実施手順を理解し、世界に通用するマーケティングの実務知識の習得を目指します。
- EU企業論
- EUレベルで実施されている各分野の共通政策が、EU域内および世界における欧州企業の事業展開にどのような影響を与えているのかという点について考えます。
- 国際金融システム論
- 国際金融システムの歴史、現在の諸制度と課題、世界各地域の実像について学びます。
- アジア企業論
- 成長著しいアジア地域における企業の経営と実態を紹介します。欧米日企業と比べて、一部の企業を除けば日本ではまだその経営の実態が知られていない財閥・企業も多いようです。本講義では韓国のサムスン、LG、現代、ロッテをはじめとして、台湾のホンハイ、東南アジア企業、インドのタタグループなどを取り上げます。
- 基本簿記
- 企業の経営状況を把握するためには、簿記と会計の知識は必須です。将来、会計の専門職をめざす人はもちろん、経営(マネジメント)に携わる者にとって、基本的な簿記の知識は必要不可欠です。本講義では、複式簿記の仕組みを理解するとともに、簿記一巡の手続きを理解することを目標として学習します。
- 国際フィールドワーク
- アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど海外での現地研修を行い、各国の語学実習や企業・経済・文化に関する講座、現地企業への訪問などを通じて、国際経営の実態を理解します。研修先は年度により変更することがあります。