科目:国際産業集積研究
氏名:田中 武憲
勤務先:名城大学大学院 経済学研究科助教授

講義内容の紹介
 1980年代以後の欧米との貿易摩擦の激化と「プラザ合意」後の長期的な円高の進行、そして1990年代以後の経済グローバリゼーションの進行にともなって、日本企業による海外進出がますます活発になる一方、日本企業が進出した諸外国で直面する問題はますます多様化、複雑化している。
 それは、進出先・地域における経済・社会・文化・慣習などの相違や近年、活発化しているFTAなど経済のリジョナリゼーションなどに起因するのであるが、本講義では主として、日本企業が北米・欧州・アジアで抱える諸問題の解明とそれらの問題に対する取り組みについて考察する。

講義の進め方
 主として、論文・調査などの先行研究や最新の資料を題材としつつ、北米・欧州・アジアの地域ごとに3~4回ずつの講義およびディスカッションを行う。また、講義中に受講者によるレポート発表を要求する場合もある。
 成績評価は平常点および期末レポートにより評価する。

受講生に望むこと
 新聞・テレビなどを通じて国際問題への関心を日ごろより持つことは言うまでもなく、それらの事柄・現象が自社および日本企業・日本経済全体に与える影響などについても積極的に考えてほしい。
 また、経営・経済における専門的知識を理解するとともに、問題解決に対する論理的なアプローチをこころがけてほしい。

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