科目:海外企業移転研究
氏名:伊藤賢次

講義内容の紹介
 1985年の「プラザ合意」以後、海外生産は日本企業にとって重要な課題となっている。海外生産は、長期的な経営戦略の柱の一つであるとともに、国内経営に比べて大きなリスクを伴う。現実には失敗も多い。F/S(事業化可能性調査)を始めとする様々な作業及び経営上の問題が検討される。近年ではさらに経営のグローバル化が急速に進展している。
 企業の海外進出(中心は海外生産)に伴う諸活動のあり方を、理論的枠組みの中で具体的の考察するのが、本研究の狙いである。進出地域としては「東アジア」(アジアNIEs4、ASEAN、中国やベトナムなど)を想定し、基本的にはメーカーを対象とする。東アジアでは、すでに広範なネットワークを形成しつつある日本企業も多く見られる。具体的な事例も取り上げて考察していきたい。

講義の進め方
 テキストや資料の輪読及び討論を基本とする。事例研究も取り上げたい。
 出席、受講態度(準備、発表、討論など)、筆記試験、レポートなどを総合的に評価する。

到達目標
 グローバル化に伴う経営の諸問題を把握し、活用できるようにする。

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