科目:コスト・マネジメント研究
氏名:中根敏晴

講義内容の紹介
 企業の競争優位に立つための条件の1つに、コスト・リーダーシップをとることが挙げられ、そのためにコスト・マネジメント技法が様々に開発されてきた。ここでは、そうした技法のうち、標準原価計算・活動基準原価計算/活動基準管理などの全部原価計算的思考と、直接原価計算、TOC(制約理論)に基づくスループット会計的思考などの相違を、仮説例でとりあげ、それらに含まれる意味を生産システムとの関連で実践的に探っていく。
  とりわけ、本講義では伝統的な全部原価計算がもたらす弊害を、「会計と生産の関係性」の観点から捉えなおし、生産の流れつくり、全体最適を図るために「関係性をマネジメントする」という観点からは、通常の原価計算がむしろ邪魔をしていることを理解していきたい。

講義の進め方
 授業は、担当者が用意した資料に基づき、その内容を理解した上で問題点をディスカッションしていく形式で、双方向で進める。また、自分の会社でどのようなコスト・マネジメントが行われているかといった事例が紹介されれば、有難い。
 評価は、授業での発言等、講義に対する日常的な取り組みの姿勢と期末レポートによる。
 尚、期末レポートは、参考文献の丸々引用は認めない。

到達目標
 MBRとMBMの考え方の相違をきちんと把握すること.

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