特集4




選考理由

前回の特集でも取り上げられた富士山の噴火の可能性があるとの研究を受けて、
他に噴火が懸念されている火山があるのではないかと思い調べたところ、
十和田火山が注目されていることから特集に盛り込みました。


十和田火山とは?


 十和田火山は、青森県十和田市、秋田県鹿角郡小坂町の県境に位置しています。
火山と言えば富士山のような円錐形に盛り上がった山をイメージしますが、
周囲より窪んだ地形をなす火山も存在します。




 十和田火山の場合は、約20万年前に始まった火山活動をきっかけに
度重なる火山活動が起こり 火山噴出物が大量に噴出したり、マグマが地下を移動して
空洞化した地下のマグマ溜まりに、 落ち込む形で地表が陥没したりしたことで起こる
陥没カルデラが形成されたことから 大きな窪みが出来上がりました。
その窪みに付近の奥入瀬川が流水し現在のような 湖となっており、
火山は湖中に埋もれているものの活火山として分類されています。


 活火山の分類には気象庁が定めた以下の分類があります。



ランクA…100年活動度、または1万年活動度が特に高い活火山
ランクB…100年活動度、または1万年活動度が高い活火山
ランクC…100年活動度、および1万年活動度がともに低い活火山
対象外…データが不足しているためランク分け対象外となっている火山(北方領土や海底火山など)



 十和田火山はBランクに位置しており、同ランクには
他に大噴火の可能性が噂されている富士山が挙げられ、
十和田火山も富士山と同様に大噴火の発生を不安視する声が上がっています。


六ヶ所村に潜む危険


 十和田火山では915年に大規模な噴火が発生しました。
京都延歴寺の僧侶皇円によって編纂された歴史書「扶桑略記」の
延喜十五年条( 西暦915 年) に、
「京都では輝きがなく月のような朝日が見られたこと、その8 日後に出羽の国から、
灰が降って二寸積もった、桑の葉が各地で枯れた」との報告があったことが
記載されています。
これは、十和田湖のもっとも新しい噴火を記録したものと考えられおり、
過去2000年間の中で、日本史上最大規模の噴火であったと見られています。

 2015年には十和田火山の大噴火からちょうど1100年にあたりますが、まさに今日、
大噴火の懸念が広まっています。
 2014年1月27日に、十和田湖周辺でたった1日で800回もの地震が観測されました。
この地震では、火山活動や地殻変動の動きは見られなかったものの、「十和田火山は
近いうちに噴火するのではないか」と指摘する専門家も少なくはないようです。
 また、2011年3月11日に発生し甚大な被害をもたらした東日本大震災ではM9.0を
観測し、十和田市でも震度5弱が発生しましたが、過去世界各地でM9.0以上の
地震を観測した地域では例外なく付近の火山が数年以内に噴火が発生しており、
地震がいかに噴火を誘発するかが分かります。




もし仮に十和田火山で大噴火が起きた場合に最も懸念されているのは、
六ヶ所村にある使用済み核燃料再処理施設です。

 青森県の北部に位置する六ヶ所村には、各地の原発で使い終えた使用済み核燃料
が集められる再処理工場があり、およそ3,000tもの使用済み核燃料を
保有しているとされています。
使用済み核燃料には大量の放射性物質が含まれており、
人体に害を及ぼすことは間違いありません。

 十和田火山から六ヶ所村までの距離は約60q。
再処理施設の管理を担当している日本原燃の調査によると再処理施設の敷地内に
過去の噴火による火砕流の堆積物が存在することが明らかになっており、
火砕流が六ヶ所村を襲えば、使用済み核燃料を溶かして、大量の放射制物質を
放出
することになってしまいます。
 そうなれば、日本全土に放射能汚染の影響が発生し、
極端な話、日本に住むことすら出来なくなるかもしれません。


日本は、十和田火山を含め、富士山の噴火懸念や、南海トラフ地震、首都直下型地震など
いつ起きてもおかしくない自然災害と常に隣り合わせにいます。
そのような自然災害に遭遇した時に 被害を最小限に抑えるために、
日頃から防災知識の拡充自然災害リスクに注視していく必要があるでしょう。